今日はお天気も良くて、過ごしやすい日曜日でしたが、私は東京でプラセンタの学会に参加してきました。

開業から8か月が経過し、おかげさまで50人/日以上の患者様に当クリニックを訪れていただいております。
プラセンタにご興味を頂き、「私もやってみようかな」とおっしゃってくださる方々も増えてきました。

皆様、いろいろなところに問題を抱えてらっしゃいます。

腰が痛くてたまらない、足がしびれる、冷症で困る、疲れやすい、肩が凝りやすい、そして、お肌の潤いを保ちたい、などなど、プラセンタをトライする動機は人それぞれです。

いまだにプラセンタ治療を、「胡散臭いもの」とする風潮もありますが、臨床の現場では、その有効性をしっかりと実感しております。

もちろん、10人に投与して10人とも効果がある、などということは決してありませんので、私のクリニックでは2アンプルを10回実施したうえで効果判定をしてもらっています。

まだまだプラセンタ治療については広く適応疾患を広げることができそうなので、実際の臨床現場で経験豊富な先生方のご発表を伺いに、日帰りで「日本臨床胎盤医学会」に参加してきました。

1日だけの短い学会日程でしたが、非常に興味深い、新たな知識を得てきました。忘備録を兼ねて、ブログにアップしておきます。

①プラセンタの作用機序は、いまだにはっきりと分かっていない。構成成分についてはわかっているのだが、なぜそれが様々な症状に効くのか完全には解明されていない。個々の構成成分が協調しあって、効果発現をしているようだ。

②プラセンタの効果は、量が増えれば増えるほど早く現れる。投与開始から2週間ぐらいは、3A以上を週に2~3回打つほうが効果を実感しやすい。

③難治性のアトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症などにも著効例が多い。

④日本で使用可能なプラセンタ注射剤である「ラエンネック」と「メルスモン」を比較すると、効果の程度はあまり変わりないとおもわれる。ラエンネックのほうが若干分子量が大きいので、投与時の皮膚の痛みなど、局所のアレルギー反応を含めて軽微な副反応の発症頻度が多い印象がある。

⑤プラセンタの静脈内注射はダメ。ラエンネックでショックを起こした報告がある。しかもすぐに代謝されてしまうので、皮下注射と同様の効果発現を達成するには、より多くの量を必要とする。

⑥痛みなどの症状にたいしては、単純な皮下注射より、ツボ打ちが効果的。有効率は70~80%。

書籍などでは上記の内容も記載されていましたが、経験多い先生方のナマの声をきくと確診に近いものを得ることができ、患者さんへ自信をもって勧めることができます。

今後は、美容皮膚科的分野もドンドン診療の場に取り入れていく予定ですの、ご期待ください。

 



 

医療法人癒美会