新年のご挨拶
2024年になりました。
今年もよろしくお願いいたします。
昨年はクリニック開院10周年という記念すべき年でしたが、忙しさに翻弄され、特別なことをするわけでもなく、さらっと通過してしまいました。
気の付く優しいスタッフ達からは、10周年の記念品を頂きお祝いをしてもらいました。
猪突猛進で突っ走る私についてきてくれるスタッフへは感謝の言葉しかありません。
本当に優しいスタッフ達です。
さて、当院は、2013年に個人医院として「みぞぐちクリニック」を立ち上げ、2年後には「医療法人 癒美会(ゆうびかい)」として法人化し、内科・循環器科のみならず、小児科、漢方内科、そして皮膚科、美容皮膚科と幅広いフィールドで診療をさせていただきました。
多種多様な愁訴をお聞きしながら、教科書では決して学ぶことのできない「人間の複雑さ、不思議さ」をリアルに体験させていただいた10年間でした。
法人名の「癒美会」のとおり、「癒し」と「美の追求」をコンセプトに精進してきたつもりでしたが、振り返ってみると、人間として、医師としての未熟さばかりが思い出され、まだ道半ばといった感が否めません。
ですが、皆様の暖かいご支援のもと、地域医療に貢献することができました。
多くの患者様から頂いたお褒めの言葉は、診療を続けていく上での多大な推進力です。
しかしながら、研修医の時代から叩き込まれた「多少の無理は、医者ならば当然」という、良いのか悪いのかわからない診療姿勢を貫き通してきましたが、そのことがかえって診療の質を落とし、患者様に不快な思いをさせてしまったところもあります。
また、美容皮膚科という一面もありますので、見てくれは年齢より若く維持しておりますが、体内では持病の高血圧症に加え、昨年末は大病を患い、「もう、今までのような猛烈な働き方はできないかも」と、多少のペースダウンを余儀なくされる状況となりました。
ある方から、「先生は、2024年はいろいろとやり方を変える年ですよ」と、以前より示唆されておりましたが、まさしくそのような意識改革をせざるを得ない状況です。
かといって、診療の質を落とすことはできませんし、まだまだスキルアップの余地もありますので、自分の健康と相談しながら、適度なスピードを維持して前に進んでいきたいと考えています。
この年末年始の休暇で、人間的にも医療者的にもガラリと変わった気がします。
これからも、より患者様の立場になれるように、精神と肉体の研鑽を積んでいきたいと思います。
57歳になる今年、ここから先の10年間は、みぞぐちクリニックをまだまだグレードアップさせるために、「頑張りすぎず、着実に進む」よう心がけていきたいと思います。
「困ったときには、とりあえずみぞぐちクリニックへ」と名実ともに100%の自信をもって言える理想像に向かって、進んで行きます。
これからも、みぞぐちクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。