私たちの体の一番表面にある臓器、「皮膚」は常に外的環境の影響を受けています。 また内面の状態、特に免疫・アレルギーシステムの異常が最も現れやすい場所でもあります。 年齢を問わず、皮膚病は一般的であり、皮膚科専門医でなくとも対処すべき疾患の一つです。 当院では総合診療の一環として、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、慢性および急性蕁麻疹、尋常性ざ創(ニキビ)、尋常性疣贅など多種多様な皮膚疾患に対処可能です。
乳児の頭皮・顔に頻繁にみられる疾患です。 軽症例では、ぬるま湯を浸したガーゼなどである程度ふき取ったのち、ヒルドイド軟膏などの保湿&抗炎症作用のある塗布剤で対処かのうですが、中等症から重症になるとステロイド塗布剤が必須となります。通常、乳児の皮膚はターンオーバーが早いため、ステロイドで炎症を抑えてあげると、短期間で治癒します。
幼少期から成人に至るまで、アトピー性皮膚炎の患者さまは多くいらっしゃいます。 幼少期のアトピーは、成人になるまでに治まることもしばしば経験しますが、環境因子、遺伝的因子などが複雑に関係する疾患のため、完治が望めない例もあります。 西洋医学的な視点からは、免疫抑制剤およびステロイド塗布剤の使用は必須です。 長期的使用により、ステロイド特有の副作用の発現率が高くなりますので、最近では免疫抑制剤の軟膏の使用頻度が高くなっています。 ステロイドの使用量をなるべく減らすため、漢方薬を併用することもしばしばあります。
最も多い疾患です。 大半が抗アレルギー剤内服とステロイド塗布剤で改善します。 原因物質が明らかでないこともあります。 ある程度特定されたら、パッチテストやプリックテストで原因物質を明らかにすることもできます。
ニキビの治療は、保険診療によるものと自費診療によるものがあります。 まず、保険診療によるスタンダードな治療を行います。 塗布剤、ビタミン剤、漢方薬、整腸剤などの多種多様なバリエーションがあります。 すべての方に効果的な治療法はなく、いろいろと試してみて有効な治療法を探していきます。 保険診療で完全によくなる方は、患者さま全体の6~7割ぐらいです。 イソトロイン(ビタミンA誘導体)内服やレーザー照射などの自費診療で改善が得られる場合があります。
一般的に「いぼ」と呼ばれることが多く、手足の角質内パピローマウイルスが増殖することによって起こります。 特に足裏に発生するものは、難治性です。 一般的な皮膚科では、液体窒素などで除去しますが、当院では「モノクロロ酢酸」と呼ばれる強い酸で治療します。液体窒素治療よりも回数はかかりますが、痛みがほとんどないので、小児の治療には最適です。 角質の厚い中にウイルスが増殖した症例(特に足底)では、サリチル酸(スピール膏)を貼付してメスでの削除を繰り返します。 また、保険適応外ですが、角質増殖を抑える塗布剤や、ウイルスそのものの増殖を抑える塗布剤も有効なことがあります。 通常の治療で治らないケースは、ロングパルスヤグレーザーを繰り返すことで治癒に至る例もあります。
プラセンタとは胎盤のこと。生命を育む源で、アンチエイジングに効果があります。また、小じわ、ニキビ、赤ら顔、しみ、そばかす、肌のくすみ、肝斑などにも有効です。
※価格は全て税抜です。
サプリメントで摂取するだけでは、十分な効果を発揮しないビタミンCも、点滴により高濃度で取り入れたなら、美白効果、疲労回復、免疫力アップを期待できます。50ℊ/回以上であれば、抗ガン作用もあると言われています。
マイヤーズカクテル(マルチビタミン+ミネラルなど)も扱っております。アトピー性皮膚炎、慢性疲労などにも効果が期待できます。