今年の秋は例年に比べ暖かいようですね。10月も終盤ですが、長袖シャツ一枚でも外を普通に歩ける日もあります。
 オープン初日から30人ほどの患者さんに来て頂きました。その後も15~20人/日で推移していましたが、昨日あたりから急に患者さんの数が増え始めました。
 特に小児の患者さんが増えてきたようです。中には、なかなか鼻水と咳が止まらなくて近くの耳鼻科で吸引をしつこくやってもらい、さらには抗生剤で何日も治療をしているのに治らない、といって当院を受診されるお子さんもいらっしゃいます。
 最初は、「久宝寺近辺でよく出されている抗生剤に耐性菌でもできたかな?」と思って、抗生剤を思い切って変えてみるのですが、やっぱりそれでも効かないのです。抗アレルギー剤+咳止めの「お約束処方」などはもとより、キプレスやオノンなどのアレルギーを抑える薬でさえも、あまり効果がないのです。そんな時は迷わず、「ツムラの19番、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)」を処方します。

 小青龍湯は、8つの生薬から構成される漢方薬です。苦味はあまりありませんが、独特の「酸っぱさ」があります。ですが、オレンジジュースやファンタ、オランジーナ、そして「午後の紅茶:レモンティー」と併せて飲むと、比較的飲みやすくなります。
 内科の先生方は、最近よく処方されるようになっているので、お母さんは「あ、私、それ飲んだことあります」とよく言われるのですが、お子さんは未経験であることがほとんどです。「よし、じゃあ、漢方デビューしようかっ!」と言いいながら、処方してみると、これが効くこと、効くこと!
 小さいころから漢方に慣れておくと、治療の幅が広がるので病気にも対応がしやすくなりますね。
 このブログを読んでくれたお母さん、お子さんの為に、レッツ!トライ!カンポー!



 

医療法人癒美会