喉の痛みに、ハイ!桔梗石膏!
昨日は良いお天気の日曜日でしたね。
からりと乾燥して、過ごしやすい日中でした。
ところが、こんな時にも結構のどを痛めてイガイガして咳もでるような風邪をひくことがあります。
西洋薬なら、トラネキサム酸(商品名:トランサミン)を1500mg/日+コデインリン酸6gでガッツリ抑えますが、なかなかのどの痛みと違和感が取れないことがあります。
私の自宅には、常にこの写真の「コタロー桔梗石膏(ききょうせっこう)」が置いてあります。
この漢方薬は、桔梗と石膏の二味で構成される非常にシンプルなものです。
漢方薬の性質として、薬味数が少ないほど切れ味が鋭いといえますので、この「桔梗石膏」は熱が出て、のどが痛いときに重宝します。
扁桃腺炎などでも抗生剤と併用すると、治りが早い印象があります。
ただし、飲み方にコツがひつようです。
まず、少量のお湯に溶かしたのち、氷で冷やして、コップ3分の1ほどの「うがい液」を作ります
そして、その「うがい液」でガラガラとうがいをしたのちに、そのままゴクリと内服するのです。
こうすれば、そのまま飲むよりも効果がアップするのです。
同じような漢方薬に、「ツムラ桔梗湯」があります。
こちらは「桔梗」と「甘草」の二味ですが、石膏を含まない分、消炎作用が弱い印象があります。
さらに「ツムラ桔梗湯」は顆粒状なので、ややお湯に溶けにくく、粉末に近い「コタロー桔梗石膏」の方が若干扱いやすい気がします。
但し「ツムラ桔梗湯」は、甘くておいしいので、子供さんには飲んでもらいやすいと思います。
(うちの子供たちには、口内炎の際に「ツムラ桔梗湯」を使います。)
どちらも、漢方初心者の方にとって飲みやすいと思いますので、一度チャレンジしてみてください。