レーザー&ビタミンAでスキンケア
本日は秋晴れのすがすがしい日曜日でした。
先週は咽頭炎と鼻みずの患者さんが多く、一部「花粉症かな?」と思わせる方もいらっしゃいました。
花粉症の患者さんにとっては、青天も逆に恨めしいかもしれませんね。
当院の師長さんも、鼻をぐずぐずいわせています(笑)
迷うことなく、苓甘姜味辛夏仁湯(ニョウカンキョウミシンゲニントウ)を飲んでもらいました。
虚証よりで麻黄がきつい方は、麻黄を含まないこの漢方薬が良いと思います。あまり苦くもありませんので、飲みやすいと思います。
さて、今日はサイノシュア株式会社が主催の「スキンケア戦略 2014」に参加するために、グランフロント大阪まで行ってきました。
今度当院で採用するドクターズコスメ「ENVIRON®(エンビロン)」を扱っているプロティアジャパンの担当者からの紹介でした。
来年には購入予定のレーザー治療器の選定を兼ねての勉強会参加でしたが、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
毎回思いますが、その道の第一線で活躍されている方々のお話からは、教科書に記載のないとても大切なポイントを得ることができますね。
今回のポイントを忘備録を兼ねて、まとめておきます。
①東京女子医付属青山女性医療研究所 根岸圭(ねぎし けい)先生
Qスイッチ・アレクサンドライトレーザー(以下、Q-alexと略)を使用した、「Accolade Therapy]による色素関連性リジュビネーションのお話。
根岸先生と言えば、当院採用のキュテラ社ライムライト&プロウェイブなどの光治療器の開発に携わったことで非常に有名な方。
今回は、サイノシェア社のQ-alex機器である「Accolade」を使って、「色素治療(いわゆるシミとり)」と「リジュビネーション(いわゆる肌の質感改善)」を一緒にやっちゃいましょう、という内容でした。
この機械は、アレクサンドライトレーザーながら、ns(ナノセカンド)の短いパルス幅(Qスイッチ)とμs(マイクロセカンド)の長いパルス幅の両方を選ぶことができ、さらに低出力治療に適した1.0Jを最低出力として設定できるのが特徴。
ハンドピースに付属するアダプターを付けて、肌より7センチ離して低出力&ロングパルス幅で中空照射することにより、全顔にトーニングが可能。(このあたりはフォトブライト治療に似た感じですね。)
次に、スポットな色素病変にはQスイッチで強い照射を行う。(表皮と真皮それぞれの病変にバランスよく治療を行える機器のようです。来年の購入機器、第一候補です。)
また、根岸先生が何度も強調されたのは、「医療機器による治療だけではダメ。正しいホームスキンケアを患者さんに実践してもらうことで、治療効果がさらにあがる!」という点です。
いつもながら思うのは、なんでも「これだけやっていれば良い」というものはないということ。
総合的に多方面から根気強くケアしなければ、最大の効果を出せないということですね。
一方患者さんは、シンプルで楽な方法を望みますので、理解はしてもなかなか実践ができないようですが。。。(笑)
②吉川病院 美容皮膚形成 部長 川添剛先生
βカロチンおよびビタミンA誘導体による光老化防止の有用性のお話。
お肌の老化の原因の80%は紫外線であり、その予防にはまずはビタミンAが大切。
ビタミンCとビタミンEは、ビタミンAを補助する役割でしかない。
ビタミンAおよびビタミンA誘導体(パルミチン酸レチノール、レチノイン酸など)は、細胞膜の酸化を防ぐ主役。
ビタミンAの重要性を認知してもらうために「Aケア協会」を立ち上げた、とのこと。
ENVIRON(エンビロン)のラインアップのほとんどに、このビタミンAが含まれています。
私も9月に入ってから、エンビロンのトーニングローション(乳酸約4%含有)とビタミンA入りのモイスチャージェルを使用していますが、光老化防止もさることながら、大人ニキビのできやすい脂性肌が徐々に改善していくのがわかります。
ENVIRONは最近、テレビCMでも放映されてますので認知度もアップしているようですね。
当院では、美容皮膚科開設記念としてこのENVIRONも含めて、各種ドクターズコスメをオープン記念特価で販売する予定です。
良いものはそれ相応の価格がいたしますので、この機会にお試しされてはいかがでしょうか?
「心・健・美」を追求するために、みぞぐちクリニックはさらにアップデートを続けます!