ケミカルピーリングのニュートレンド~サリチル酸マクロゴール~
今日は午後から台風の影響で、八尾一帯は暴風雨でした。
そのかわりちょっぴり涼しくなって、連日の暑さに参っていたカラダも少し回復しそうです。
そんな中クリニックにクール便で届いたのが、私が手にしている、これ、「サリチル酸マクロゴール」です。
「サリチル酸」と言えば、美容皮膚科領域では代表的な「ピーリング」の薬剤です。
主に、角栓コントロール、乾燥した肌の若返り(小じわの改善など)、面疔(発赤の強くないニキビ)に使用されます。
従来はエタノール基剤のサリチル酸が主に使用されていましたので、施術にともなってのピリピリ感、発赤、皮膚がポロポロと落ちる、術後の毛嚢炎や色素沈着が多く、「ケミカルピーリング」の印象はあまり良いものではありませんでした。
グリコール酸を使用するようになってからは、副反応の程度はいくらか少なくなったものの、丁度良いピーリング効果を達成するための施術時間の設定が少々難しく、場合によってはエタノール基剤のサリチル酸と同様の副反応が起こることがありました。
ところが、最近はこの「サリチル酸マクロゴール」のおかげで、副反応の少ない理想的なケミカルピーリングが可能となったのです。
サリチル酸マクロゴールの利点は・・・・
①皮脂腺から吸収されないので、角質のみに作用しピーリングする。そのため、副反応がほとんどない。
②グリコール酸を使用した場合と異なり、皮膚への曝露時間が長くてもきつい副反応がでない。
③ピーリング後は、術後2週間で薄くて規則正しい角層が生まれ、術後4週間程度まで持続する。さらに8週後には、真皮層に繊細なコラーゲンの新生が起こるため、肌の弾力と柔らかな感触が実感できる。
これなら、今までのケミカルピーリングでトラブルを起こした方も、もう一度トライできるでしょう。
実際に、私自身もマクロゴールによるケミカルピーリングを受けてみました。
今日で施術4日目ですが、いつもなら外来の最後あたりには皮脂の分泌が強くてべとっとしている肌が、明らかにさらっとしています。
当院では、ピーリング後に「イオン導入+エレクトロポレーションによるプラセンタ注入」もオプションメニューとしてラインアップしますので、2つ合わせるとお肌の正常化&アンチエイジングにはかなりの効果を期待できると思います。
オイリー肌で、大人ニキビがよくできて、ディフェリン+アクアチムを塗ってもなぜか治りにくくて困っている方(私もですが、、)には、まさにぴったりの治療法です。
是非受けて頂きたいですね。
でも、デイリーケアも大切ですからね。
私は低濃度のグリコール酸を含んだローションを洗顔後に塗っています。
当院では、ドクターズコスメも各社(エンビロン、NOV、ケイセイ、アスタリールなど)揃えていく予定です。
ブランド品だけでなく、一般的にはあまり知られていない(つまり広告宣伝費に無駄な費用をかけていない)隠れた名品を掘り出していきたいと思っています。
様々な肌の質の方にフィットしたものをお勧めできるよう、万全の態勢を整えますので、ご期待ください。
9月終りごろには、アンチエイジング&美容皮膚科専用のHPを立ち上げますので、こちらもよろしくお願いいたします。